C 小規模・後ろ向き 漏斗胸 患者直接

漏斗胸と鳩胸:疫学・病因・臨床像・分類のナラティブレビュー

Pectus excavatum and carinatum: a narrative review of epidemiology, etiopathogenesis, clinical features, and classification

Janssen N, Coorens NA, Franssen AJPM, Daemen JHT, Michels IL, Hulsewé KWE, Vissers YLJ, de Loos ER

Journal of Thoracic Disease・2024

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論文情報

著者
Janssen N, Coorens NA, Franssen AJPM, Daemen JHT, Michels IL, Hulsewé KWE, Vissers YLJ, de Loos ER
ジャーナル
Journal of Thoracic Disease・2024
DOI
10.21037/jtd-23-957
PubMed
PMID: 38505013
サンプルサイズ
n = 147
研究デザイン
ナラティブレビュー(系統的レビューではない)。PubMed・Embase を 2023-06-12 に検索・147 論文を選定(オランダ・Zuyderland Medical Center)
領域
genetics

論文紹介

漏斗胸・鳩胸について、疫学・病因・臨床像・分類の 4 領域で「現時点で分かっていること」を 147 論文から整理したレビューです(2024 年 2 月)。

遺伝に関する記述の要点

| 項目 | 内容 | |---|---| | 家族歴のある割合 | 最大 54% | | 遺伝形式 | 一部の家系はメンデル遺伝(劣性・優性・X 連鎖)/大半は多因子遺伝 | | 報告のある染色体 | 5・15・17 番、18 番長腕(18q) | | 候補遺伝子 | GAL3ST4 / Gpr126(Adgrg6) / TINAG | | 主流の発生仮説 | 肋軟骨の過成長・成長障害(ただし証拠は一貫しない) |

限界(読むうえでの注意)

- 🔴 ナラティブレビューであり、系統的レビューではありません。論文の選定に主観が入りうる構造です - 著者ら自身が「漏斗胸・鳩胸の定義に関する合意が欠けているため、真の発生率・有病率の推定が困難」と明記しています。 したがって「最大 54%」という数字も、どの集団をどう定義して数えたかによって変わりうる幅を持ちます - 病因の仮説(肋軟骨の過成長など)は確認されたメカニズムではなく仮説であり、 著者らも「生物医学的・遺伝学的研究による確認が必要」としています

主要な所見

  • PubMed・Embase を検索(2023 年 6 月 12 日実施・出版年の制限なし)し、147 論文を対象としたナラティブレビュー
  • 🔴 家族歴:漏斗胸患者の 最大 54% に家族歴が認められると報告されている(up to 54%)
  • 遺伝形式:一部の家系では単純なメンデル遺伝(常染色体劣性・浸透率低下を伴う優性・X 連鎖)が観察されたが、大半の家族研究では多因子遺伝(寄与因子は不明)が示された
  • 報告のある染色体領域:第 5・15・17 番染色体および 18 番染色体長腕(18q)。候補遺伝子として GAL3ST4(軟骨の強度に関わる糖タンパク質の硫酸化)/Gpr126(Adgrg6・動物モデルで欠失により漏斗胸)/TINAG(細胞発達・細胞外基質形成)
  • 主流仮説:肋軟骨の過成長または成長障害。ただし証拠は一貫せず、対照と比べて肋軟骨が「変わらない・むしろ短い」とする研究もある一方、「通常より長い」とする観察もある
  • 発生頻度:出生 1,000 に対し最大 8 例。放射線画像に基づく報告では真の有病率が最大 5% に達する可能性。男性が女性の 3〜5 倍
  • 著者らの結論:漏斗胸・鳩胸には明確な定義と分類システムの確立が待たれる。病因の仮説は生物医学的・遺伝学的研究によって確認される必要がある

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