C 小規模・後ろ向き 漏斗胸 患者直接

漏斗胸・鳩胸の思春期患者における姿勢の変化:後ろ向き観察研究

Postural Alterations in Adolescents With Pectus Excavatum and Pectus Carinatum: A Retrospective Observational Study

Kahraman Esen H, Yüksel M

Medical Science Monitor・2026

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論文情報

著者
Kahraman Esen H, Yüksel M
ジャーナル
Medical Science Monitor・2026
DOI
10.12659/MSM.952511
PubMed
PMID: 42026843
サンプルサイズ
n = 268
研究デザイン
後ろ向き・単一施設・記述的観察研究(トルコ・2018〜2024 年の診療記録レビュー・対照群なし)
領域
physical-improvement

論文紹介

漏斗胸・鳩胸の思春期患者に、姿勢の異常がどのくらいの割合で見られるかを 実際の診療記録から集計した研究です(2026 年 4 月)。

漏斗胸群(166 名)の姿勢所見

| 所見 | 割合 | |---|---| | 前方頭位 | 90.3% | | 巻き肩 | 81.7% | | 胸椎後弯 | 67.1% | | 肩の非対称 | 59.6% | | 腰椎前弯の増強 | 54.1% | | 側弯 | 50.7% | | 前方骨盤傾斜 | 27.1% | | 腰椎前弯の減少 | 24.1% |

鳩胸のほうが姿勢異常が多かった

胸椎後弯・側弯・肩の非対称・腰椎前弯増強の 4 項目で、鳩胸群が有意に高い割合を示しました。 一方、前方頭位・巻き肩・前方骨盤傾斜には群間差がありませんでした。

🔴 限界(この研究を読むうえで決定的に重要)

- 対照群がありません。 著者自身が「対照群の欠如が一般化可能性を制限する」と明記しています。 前方頭位 90.3% という数字も、同年代の一般集団と比べて高いのかどうかは、この研究からは言えません - 横断的なデザインであり、因果関係を解釈できません(著者の記載) - 🔴 「脊柱弯曲の画像による定量が、全参加者について得られていない」(著者の記載)。 したがって側弯 50.7% は X 線で Cobb 角を測って確定した割合ではありません。 Cobb 角 10 度以上と厳密に定義した系統的レビューでは、漏斗胸の側弯併発率は 13.1% と報告されており、測り方によって数字が大きく変わります - 姿勢評価は「初回の標準化された身体診察の中で実施」とされていますが、評価者や 使用機器の詳細は示されていません - 対象は 10〜18 歳。成人にそのまま当てはめられません - 単一施設(トルコ)・後ろ向きのデザインです

主要な所見

  • 2018〜2024 年に胸壁変形で評価を受けた 10〜18 歳の 268 名の診療記録を後ろ向きに解析(漏斗胸 166 名・鳩胸 85 名・混合 17 名)
  • 平均年齢 15.6 ± 1.7 歳・86.9% が男性
  • 漏斗胸群の姿勢所見:前方頭位 90.3% / 巻き肩 81.7% / 胸椎後弯 67.1% / 肩の非対称 59.6% / 腰椎前弯増強 54.1% / 側弯 50.7% / 前方骨盤傾斜 27.1% / 腰椎前弯減少 24.1%
  • 🔴 鳩胸群のほうが有意に高かった項目:胸椎後弯 92.1% vs 67.1%(P < 0.001)/側弯 80.2% vs 50.7%(P < 0.001)/肩の非対称 80.2% vs 59.6%(P = 0.001)/腰椎前弯増強 72.3% vs 54.1%(P = 0.006)
  • 群間差がなかった項目:前方頭位(90.6% vs 90.3%・P = 0.921)/巻き肩(83.5% vs 81.7%・P = 0.733)/前方骨盤傾斜(24.7% vs 27.1%・P = 0.715)/腰椎前弯減少(17.6% vs 24.1%・P = 0.231)
  • 変形の重症度は年齢とともに増加(χ² = 31.79・P = 1.24 × 10⁻⁷)
  • 著者らの提言:胸壁変形は胸郭の形態だけでなく体軸骨格のアライメントにも及ぶため、系統的な姿勢評価とリハビリテーションを pectus の管理アルゴリズムに組み込むべき

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