A メタ解析・SR 一般集団からの外挿

レジスタンストレーニングのドース・レスポンス:週ボリュームと頻度が筋肥大・筋力に及ぼす影響のメタ回帰

The Resistance Training Dose Response: Meta-Regressions Exploring the Effects of Weekly Volume and Frequency on Muscle Hypertrophy and Strength Gains

Pelland JC, Remmert JF, Robinson ZP, Hinson SR, Zourdos MC

Sports Medicine・2026

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論文情報

著者
Pelland JC, Remmert JF, Robinson ZP, Hinson SR, Zourdos MC
ジャーナル
Sports Medicine・2026
DOI
10.1007/s40279-025-02344-w
PubMed
PMID: 41343037
サンプルサイズ
n = 2058
研究デザイン
PRISMA 準拠・Bayesian マルチレベルメタ回帰・67 研究・包含基準: ≥4 週・健康な成人・年齢 ≤70 歳・等負荷条件で 2 群以上の比較
領域
muscle-hypertrophy

論文紹介

Pelland らによる、レジスタンストレーニングの週ボリューム・頻度と筋肥大・筋力の関係を 統合した、67 研究 2058 名規模の Bayesian マルチレベルメタ回帰です。

主要な発見:

- ボリューム階層: 4 セット未満では検出可能な肥大が出にくく、12-18 セットが中効率ゾーン、 18 セットを超えると逓減効果が顕著 - 頻度はボリュームを揃えれば独立効果なし: 週 1 全身でも週 2-3 分割でもほぼ同等 - 「fractional 法」:ベンチプレス 1 セット = 大胸筋 1 セット + 三頭筋 0.5 セット のように、 主筋と協働筋を別計上する新手法

pectus.jp での位置付け(applicability: extrapolated)

本論文は健康成人のレジスタンストレーニング一般を対象としており、 漏斗胸患者を直接対象とした研究ではありません。「漏斗胸者は背中を多く鍛えるべき」 という主張は、本論文ではなく実践家ブログ群(fixpectus.com・anatomikmodeling 等) から来ています。本論文は「そのボリュームをどの範囲で設計するかの一般的な根拠」を 提供する位置付けです。

限界

- 平均年齢 25 歳・70 歳以上除外(高齢者への適用は不明) - 失敗到達定義のばらつき(明確定義は 30% のみ) - 多くの研究が 10 週前後で実施(長期効果は別研究必要) - 著者は全員フィットネス業界のコーチ・ライター(利益相反は限定的だが業界寄り) - 漏斗胸患者は包含基準に入っていない(一般集団からの外挿)

applicability は `extrapolated`(一般集団から漏斗胸への外挿)と分類しています。

主要な所見

  • 67 研究・2058 名(健康な成人・平均年齢 25.16 歳・男性 79.1%)の Bayesian マルチレベルメタ回帰
  • 新規性: 「fractional 法」というセット計量手法(直接セット = 1、間接セット = 0.5)を採用
  • 平均 fractional ボリューム 12.25 セット/週で、1 セット追加につき肥大 0.24% 増(100% 事後確率で正)
  • ベストフィットは square root モデル = 逓減効果
  • ボリューム効率階層: 最小有効 4 セット・高効率 5-10・中効率 11-18・低効率 19-29・最低効率 30-42
  • 頻度の独立効果は無視できる(91.3% 事後確率で正だが信頼区間が null を含む)
  • → 「1 部位 週 1 で 12 セット」 ≒ 「週 2 で 6 セット」
  • 失敗到達定義が明確だった研究は 30% のみ(測定方法のばらつき)

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