10 週間の標的レジスタンストレーニング介入後のベンチプレス動作における大胸筋の神経筋再構築
Neuromuscular Repatterning of the Pectoralis Major During the Bench Press Exercise Following a 10-week Targeted Resistance Training Intervention
論文情報
- 著者
- Stronska-Garbien K, Golas A, Roczniok R, Terbalyan A, Drozd M
- ジャーナル
- Journal of Musculoskeletal and Neuronal Interactions・2024
- サンプルサイズ
- n = 16
- 研究デザイン
- 10 週間 RCT・経験者対象・大胸筋活性度(PMR スコア)測定・ポーランド Jerzy Kukuczka 体育大学
- 領域
- muscle-hypertrophy
論文紹介
Stronska-Garbien らによる、ポーランド Jerzy Kukuczka 体育大学(カトヴィツェ)で行われた、 10 週間のレジスタンストレーニング介入が大胸筋の神経筋活性に与える効果を検証した RCT です。
主要な発見:
- 大胸筋分離種目(フライ系)の追加で活性度が劇的向上: PMR スコア 69.58 → 91.49(d=2.76) - 「ベンチプレスだけ」では大胸筋は十分に発達しない - 著者考察:大胸筋は広い神経支配領域を持ち、ベンチプレスのみでは三角筋前部・三頭筋が 動員されすぎる。分離種目で神経筋パターンを再構築する必要
pectus.jp での位置付け(applicability: extrapolated):
本論文は健康なトレーニング経験者(5 年以上)を対象としており、漏斗胸患者は含まれません。 漏斗胸では「胸を鍛えると逆効果」という実践家の主張も存在するため、本論文の知見を そのまま「漏斗胸者は大胸筋分離種目をやれ」と外挿するのは控えます。
代わりに、「もし大胸筋を鍛える場合、ベンチプレスだけでは不十分」という補助的な 論文として参照します。
限界:
- n=16 と非常に小規模 - 経験者のみ対象(初心者・未経験者への適用は不明) - 10 週間の短期研究(長期効果は別研究) - 漏斗胸患者は含まれていない(一般集団からの外挿) - 大胸筋活性度(電気活動)の測定で、肥大そのものは未測定
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applicability は `extrapolated`(一般集団から漏斗胸への外挿)と分類しています。
主要な所見
- 経験者 16 名(5 年以上のトレ歴・1RM ベンチ 100±35kg・27±7.6 歳)の 10 週間 RCT
- 比較: 実験群(分離種目 + ベンチプレス)vs 対照群(ベンチプレスのみ)
- 実験群の大胸筋活性度(PMR スコア)が 69.58 → 91.49 に劇的向上(p=0.0002, d=2.76 = 超大効果)
- 対照群(ベンチプレスのみ)は変化なし(p=0.14)
- 三角筋前部・三頭筋の活性度は両群とも変化なし
- 「ベンチプレスだけでは大胸筋は十分に発達しない」ことを実証
- 実験群のプロトコル: マシン/ダンベル/ケーブルフライから 3 種目/セッション・4 セット × 10-15 レップ・休息 90 秒
- + 週 1 回ベンチプレス: 5 セット × 8-12 レップ × 75% 1RM
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