医学・計測

漏斗胸の検査・診断方法は?

漏斗胸の診断は、まず医師の視診・触診で形状を確認し、重症度評価には胸部 CT が標準とされます。CT で Haller index・Correction index などを計測し、手術適応の判断材料にします。レントゲンは初期スクリーニング、MRI は放射線被曝を避けたい場合(特に若年者)の代替として使われます。心肺機能評価には心エコー・呼吸機能検査・運動負荷試験が追加されることもあります。

視診・触診(最初のステップ)

漏斗胸が疑われる場合、まず医師による視診と触診が行われます。

  • 胸の凹みの位置・深さ・形状
  • 肋骨の張り出し(リブフレア)
  • 姿勢のチェック(巻き肩・胸椎後弯)
  • 関連症状の問診(呼吸・運動時の症状・痛み)

これだけで「漏斗胸である」ことの判断は可能ですが、重症度を客観的に評価するには画像検査が必要です。

画像検査

胸部 CT(標準)

漏斗胸の重症度評価の標準は 胸部 CT(コンピューター断層撮影) です。

  • 胸郭を輪切りで撮影
  • Haller indexCorrection index を計測
  • 心臓・大血管の位置への影響を評価
  • 手術前計画にも使用

放射線被曝があるため、必要性と年齢を考慮して実施されます。

胸部レントゲン(初期スクリーニング)

健康診断などで先に行われることが多いのは、胸部レントゲンです。

  • 漏斗胸の存在を「気付かれる」きっかけになることが多い
  • ただし、Haller index などの詳細評価には精度が不足
  • 心拡大の有無などはわかる

MRI(放射線を避けたい場合の代替)

特に若年者・小児の場合、放射線被曝を避けるため MRI が選択されることがあります。

  • 放射線被曝なし
  • 胸郭の動的評価が可能(Gräfe 2022 の手法)
  • ただし時間がかかり、費用も高め

機能評価検査

漏斗胸の症状が出ている場合、以下の検査が追加されます。

  • 心エコー: 心臓の位置・機能・僧帽弁逆流の確認
  • 呼吸機能検査: 肺活量・1 秒量
  • 運動負荷試験 (CPET): 運動時の心肺機能・酸素摂取量
  • 心電図: 不整脈の評価

どこで検査を受けるか

漏斗胸は 胸部外科・小児外科 の専門領域です。

  • 大学病院・大病院の胸部外科
  • 漏斗胸専門外来(あれば)
  • 小児患者の場合は小児外科

「町のクリニックで漏斗胸の診断ができるか」というと、視診・触診と簡易レントゲンは可能ですが、詳細な評価には専門医への紹介が必要です。

関連リンク

⚠️ 医療免責:本ページの内容は一般的な情報の整理であり、 医療的な診断・治療・処方を行うものではありません。 個別の健康判断には代えられないため、症状や不安がある場合は医療専門家への相談を優先してください。