医学・計測

Haller index とは何ですか?

Haller index は漏斗胸の重症度を数値で表す指標で、胸郭の横径を前後径で割った比率です。CT で計測し、正常は約 2.5 前後、3.25 以上で手術適応の目安とされます。ただし呼吸で 1.1 単位ほど変動することが報告されており、数値だけで重症度を断定するのは慎重に扱われます。

Haller index の計算方法

Haller index(HI)は、胸郭を輪切りにした CT 画像で測定する数値です。

Haller index = 胸郭の横径(左右の幅)÷ 胸骨と脊椎の最短前後径

例えば、横径が 25 cm、前後径が 8 cm なら、HI = 25 ÷ 8 = 3.125 となります。

目安となる数値

  • 正常: 約 2.0-2.5
  • 軽度漏斗胸: 2.5-3.0
  • 中等度: 3.0-3.25
  • 重度(手術適応の目安): 3.25 以上

ただし、この閾値は施設や医師により若干異なります。

Haller index の限界

Gräfe 2022 のリアルタイム MRI 研究では、Haller index が呼吸で 中央値 1.1 単位ほど変動する ことが報告されています。

  • 吸気時:凹みが浅く見え、HI が低下
  • 呼気時:凹みが深く見え、HI が上昇

つまり「いつ撮影したか」で HI が変わり得るため、HI 3.25 を境界とした手術適応判断は、呼吸タイミングの影響を受け得ることを意味します。

pectus.jp での扱い

HI は重症度を数値化する便利な指標ですが、それだけで漏斗胸の苦痛を測れるわけではありません。軽度の漏斗胸でも苦しい理由 で詳しく扱っているように、HI と心理的苦痛には相関がないという報告(Matsuda 2024)もあります。

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⚠️ 医療免責:本ページの内容は一般的な情報の整理であり、 医療的な診断・治療・処方を行うものではありません。 個別の健康判断には代えられないため、症状や不安がある場合は医療専門家への相談を優先してください。