インピンジメント(肩関節)
Shoulder Impingement
インピンジメント(Impingement) は、肩関節内で腱や筋肉が骨に挟まれる状態を指す医学用語です。直訳すると「衝突」を意味します。
起きる場所
肩関節は、肩甲骨の肩峰と上腕骨の大結節の間に、棘上筋(ローテーターカフ の一部)の腱が通っています。腕を上げたり、外に開いたりするとき、この空間が狭くなります。
巻き肩・前傾姿勢があると、この空間がもともと狭い状態になります。そこで肘を真横(90 度)に開くフォームでベンチプレスや胸トレを繰り返すと、棘上筋腱が反復的に擦れる、または挟まれる可能性が高まります。
漏斗胸者で起こりやすい理由
漏斗胸者の多くは、もとから以下の姿勢的特徴を持っています。
- 巻き肩(肩が前に出やすい)
- 頭部前方位(頭が肩より前に出やすい)
- 胸椎後弯(背中が丸まりやすい)
これらは Sepehri 2024 の UCS パターンと共通します。この状態で胸トレを行うと、健常者と比べてインピンジメントのリスクが高くなります。
症状
- 肩を上げるとき、特定の角度で痛み
- 夜寝るときに肩が痛む
- 手を後ろに回すと痛い
- 進行すると腱板損傷に至ることもある
予防
- 胸トレ時の肘の角度を 45 度に抑える(90 度を避ける)
- ローテーターカフのウォームアップを必ず実施
- 痛みがある場合は無理に続けない
詳細は 漏斗胸者が胸トレで肩を壊さない理由 を参照してください。