🏥 病態・処置

インピンジメント(肩関節)

Shoulder Impingement

インピンジメント(Impingement) は、肩関節内で腱や筋肉が骨に挟まれる状態を指す医学用語です。直訳すると「衝突」を意味します。

起きる場所

肩関節は、肩甲骨の肩峰と上腕骨の大結節の間に、棘上筋(ローテーターカフ の一部)の腱が通っています。腕を上げたり、外に開いたりするとき、この空間が狭くなります。

巻き肩・前傾姿勢があると、この空間がもともと狭い状態になります。そこで肘を真横(90 度)に開くフォームでベンチプレスや胸トレを繰り返すと、棘上筋腱が反復的に擦れる、または挟まれる可能性が高まります。

漏斗胸者で起こりやすい理由

漏斗胸者の多くは、もとから以下の姿勢的特徴を持っています。

  • 巻き肩(肩が前に出やすい)
  • 頭部前方位(頭が肩より前に出やすい)
  • 胸椎後弯(背中が丸まりやすい)

これらは Sepehri 2024 の UCS パターンと共通します。この状態で胸トレを行うと、健常者と比べてインピンジメントのリスクが高くなります。

症状

  • 肩を上げるとき、特定の角度で痛み
  • 夜寝るときに肩が痛む
  • 手を後ろに回すと痛い
  • 進行すると腱板損傷に至ることもある

予防

  • 胸トレ時の肘の角度を 45 度に抑える(90 度を避ける)
  • ローテーターカフのウォームアップを必ず実施
  • 痛みがある場合は無理に続けない

詳細は 漏斗胸者が胸トレで肩を壊さない理由 を参照してください。