身体醜形障害
Body Dysmorphic Disorder
身体醜形障害(BDD)
平易な説明
自分の体の一部を、極端に「醜い」と感じてしまう病気です。 他人から見たら気にならないレベルでも、本人にとっては「とても気になって生活に支障が出る」状態が続きます。
漏斗胸の人にとっては、「胸の凹み」が BDD の対象になることがあります。
漏斗胸患者の実態
Matsuda 2024(慶應大):漏斗胸患者 129 人中
- 社交不安障害 43.4%(一般人口の 10 倍以上)
- 抑うつ傾向 10.9%(一般の 2 倍)
- 自己効力感の有意低下
- 外向性の有意低下
これらは BDD の周辺症状とも重なる。
治療法
CBT(認知行動療法)が標準治療。
Liu 2024 BDD メタ解析:g=-1.47(強い効果量) Byrne 2026:BDD CBT 反応率 71.9%
漏斗胸の重症度と BDD は無関係
胸の凹みの深さ(Haller index)と精神的苦痛は無相関(Matsuda 2024)。
つまり「軽度だから BDD になりにくい」とは言えない。胸の凹みが軽度でも、本物の苦痛が起きる。
専門的説明
- 英名:Body Dysmorphic Disorder
- 略称:BDD
- DSM-5 診断:300.7
- 中核症状:身体的特徴への過度な囚われ + 強迫行動 / 回避行動
- 関連:強迫性障害(OCD)スペクトラム