Ravitch 法(ラビッチ法)
Ravitch Procedure
Ravitch 法(ラビッチ法) は、漏斗胸を治療する伝統的な胸壁形成手術で、1949 年に米国の Mark Ravitch によって考案されました。
手術の概要
胸の中央を 10-15 cm 切開し、変形した肋軟骨を部分的に切除してから、胸骨を正しい位置に固定する手術です。
1. 胸骨の正中切開
2. 変形した肋軟骨(複数本)の切除
3. 胸骨の骨切り術(必要に応じて)
4. 金属バーやプレートで胸骨を固定(術式により異なる)
5. 肋軟骨の再生を待つ(数ヶ月〜1 年)
Nuss 法との違い
| 項目 | Ravitch 法 | Nuss 法 |
|---|---|---|
| 切開 | 10-15 cm | 両脇に小切開 |
| 肋軟骨切除 | あり | なし |
| 侵襲性 | 高い | 低侵襲 |
| 入院 | 1-2 週間 | 1-2 週間 |
| 適応 | 重度・複雑・成人 | 軽度〜中等度・若年層中心 |
現在の位置付け
現代では Nuss 法が主流ですが、Ravitch 法は以下の場合に選択されることがあります。
- 重度の漏斗胸
- 鳩胸との複合変形
- Marfan 症候群などの結合組織疾患合併
- 成人(骨格成熟後)の症例
- 再手術ケース
医師との十分な相談で術式を判断することが推奨されます。