漏斗胸(陥没胸郭)
Pectus Excavatum
漏斗胸(pectus excavatum・ペクタス・エクスカヴァートゥム) は、胸骨が背中側に向かって凹んだ状態の先天的な胸郭変形です。
胸の中央部分が漏斗状に凹んで見えることからこの名前がついています。英語の pectus excavatum は、pectus(胸)+ excavatum(掘られた・くり抜かれた)の組み合わせで、ラテン語に由来します。
発症頻度
- 日本での頻度: およそ 400 人に 1 人(人口比 0.25% 程度)
- 性別: 男性に多く(女性の 3-5 倍)
- 発症時期: 多くは出生時または乳児期から確認される
原因(現時点で分かっていること)
- 肋軟骨の過剰成長(最有力説)
- 胸骨と肋軟骨の発生学的なミスマッチ
- 遺伝的要因(家族歴がある場合がある)
- 結合組織の脆弱性が合併する場合(Marfan 症候群 など)
ただし、現代医学では「漏斗胸が何で起きるか」が完全には解明されていません。
重症度の評価
- Haller index(HI): 胸郭の横径 ÷ 最短前後径(手術適応 3.25 以上)
- Correction index(CI): 凹みの深さの割合(手術適応 28% 以上)
影響の範囲
- 身体面: 重度では呼吸機能・心機能への影響、姿勢悪化、運動時の息切れ
- 見た目: 凹みの目立ち方が体型・服装によって変わる
- メンタル: 社交不安・抑うつが一般人口より高頻度(Matsuda 2024)
- 生活面: 温泉・プール・服装の選択への影響
詳細は 漏斗胸(陥没胸郭)とは:症状・原因・診断・治療法の総合解説 を参照してください。